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ユーザインタフェース系のお仕事をしてます.関心領域は画像処理,拡張現実感,ヒューマンコンピュータインタラクション,エンタテインメントコンピューティングあたり.モノ書きもやってます.

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工学ナビの中の人 はしもとのブログです. いろんなコトを研究的,工学的な視点で見つめます.
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ドラマ「ガリレオ」が面白いので原作本を買ってきた
「探偵ガリレオ」と「予知夢」と「容疑者xの献身」.

研究の合間にちょこちょこ読む.いまドラマでやってる分は全部短編.東野圭吾は湯川=佐野史郎のイメージで書いてたらしいが,ドラマのせいで完全に湯川=福山雅治で再生されてしまう.違和感はないが,むしろ佐野史郎でドラマ化しても良かったのでは?と思う.

ドラマとの違いは,原作が草薙刑事(ドラマでの北村一輝)が主人公になっていることぐらいで,ドラマ見てから原作読んでもわりとすんなり入っていける.「さっぱりわからない」とか数式書いたりするのはドラマ仕様.

最近の作品だと思ってたら「探偵ガリレオ」のハードカバー出たのが1998年じゃないか!だいぶ前じゃん! 前から気になってた「容疑者xの献身」もガリレオ・シリーズだった上に来年映画化とか言うもんだからこれも原作本を買ってきてしまった.そろそろ文庫版が出そうだけどまぁいいや.

理系の人間としては「トリックは割と予想通りだな」と思ったりしてますが,実際のところ普通に楽しんでます.もちろん「そこは数式必要ないだろ」みたいなツッコミは入れてますが.「そこでいちいちF=mαとか書くか?」とか.

あと,物理系の人たちは白衣着るんですかね? ウチの大学には物理学科はなくて,白衣着てるのは物質系(化学)の連中だけなんですが,どうなんでしょう.例によって理系=白衣のイメージ?


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クマー
日本において広い年齢層を対象として長期間儲かるクリエイティブなビジネスといえば「キャラクタービジネス」じゃないかと思う.マリオやピカチュウを見れば明らかだ.実在の動物をキャラクター化する方法でいくならば,一番確実なのは犬でもなく猫でもなくクマじゃないだろうか *1.

クマをキャラクターにしたものといえば…

テディベア
リラックマ
ポストペットのモモ *2
プーさん
グルーミー
ぼくはくま
クマー
etc

ほとんどが大人気のロングセラーじゃないか! やっぱりクマだよ!
(でもみんなクマが猛獣であることを忘れてるよ!*3)

つまりこういうことか!

・クマをかわいくデフォルメする
・色を変える
・とりあえず人形で売る

マンガ化,アニメ化,各種グッズ化

版権ビジネスウマー


保険としていまのうちクマでも描いておくか.

*1 犬や猫はキャラクター化する以前に,実物のそれが可愛すぎる
*2 モモもテディベアだったのをさっき知った http://ja.wikipedia.org/wiki/PostPet
*3 ついでに言っておくとみんな大好きパンダさんもクマ科の動物で実は猛獣


時計回りにも反時計回りにも見えるダンサーのトリック
はてぶ経由で知ったコレ↓

【話のタネ】3秒でできる右脳派?左脳派?チェック

さて、あなたは上のダンサーが時計回りをしてますか?それとも反時計回り

時計回りの人…右脳派
反時計回りは…左脳派

コメント欄を見てみると,「時計回りにしか見えない!」「いや,反時計回りにしか見えない!」「両方見えます」,そして「途中から変わる」という人.僕は最初は時計回りに見えて,あとから反時計回りに見えました.

みんなが知りたいのは「本当に逆回りに見えるの?」「錯視じゃなくて実は切り替えてるんじゃないの?」ということだと思うのでちょっと調べてみたいと思います.元ネタはFlashのようですが,Flashだと裏で何かコントロールしてるんじゃないのかと疑心暗鬼になってしまうので,「ネタのタネ」で紹介されていたGIFバージョンを解析してみることにします.


dancer.gif
※リンク先が消えたときに備えて紹介元から拝借.


■ まずはGIFアニメをバラしてみようじゃないか
 GIFアニメをバラすのに使ったのは Beneton Movie GIF というソフトです.バラしてみると…

dancer_analysis_01.png
(クリックで拡大)

1回転分の画像が34枚.そしてGIFの再生フレーム数は34フレーム.各フレームのdelayはすべて0になってます.念のため,バラした画像をIrfanViewなどの適当な画像ビューワで手動でコマ送りさせてみると,確かに時計回り,そして反時計回りしているように見えます.妙なインチキは無いようです.


■ じゃあなんで時計回り・反時計回りの両方が見えてしまうのか?

A.シルエット化することによって後ろを向いているのか前を向いているのかわからなくなるからです.

以下は8~15フレーム目を並べたものですが,時計回りにも反時計回りにも(前向きにも後ろ向きにも)見えることがよくわかると思います.

dancer_8_15.png

最初の2~3秒は、
時計回りだったんだけど、
画像がカクっとなった感じがして、
それから反時計回りにしか見えなくなった。

というコメントがありましたが,おそらく,右端(または左端)に足を伸ばしきった状態の次のフレームからそう見えたのだと思います.そこをスタートにするとどっち回りにも見えます.

あのGIFアニメは最初のフレームから凝視していると「時計回り」に見えやすい気がします(最初の1~10フレームで右方向に足が動くから?).そこで斜めにのばしてるほうの足が画面右端にある状態を開始フレームにしてみると…

dancer_v2.gif

いかがでしょうか?
(クリックして別窓で開いてリロードして最初から見てください.何度かリロードして試してみると…)

そして気になったこのコメント.

ネタバレだから注意な。このFlashはある周期で
時計回り、反時計回りになるよう出来てる。
右足が軸足のときは反時計回り。
左足が軸足のときは時計回り。

このコメントがあったサイトで紹介されてたのはFlashではなくGIFだったんですが.
それはいいとして,

dancer_jikuashi1.png dancer_jikuashi2.png

このようにシルエットでは右足・左足のどちらの足も軸足になり得ます.その結果,右足が軸足だと思っていると反時計回り,左足が軸足だと思っていると時計回りになります.ある周期で軸足を(作為的に)入れ替えるようなことはしていないと思います(コメント読み違えてたらすみません).

というわけでやっぱり「錯視」だと思いますよ.
あ,ちなみにこれが右脳・左脳と関係あるかはわかりません.
茂木先生あとはよろしくw


【アート×インタラクティブ×エンタテインメントの旅 その6】 EC2007
お待たせしました.このレポートも最終回です.1週間遅れになってしまいましたが,エンタテインメントコンピューティング(EC2007)のレポートを書きたいと思います.

■ エンタテインメントコンピューティングって?

ec2007_kaijyou.jpg

 その名のとおり,エンタテインメント利用のためのコンピュータ技術,インタラクティブ技術に関する会議です.主にバーチャルリアリティ系の研究者が集まっていますが,ロボットに関するオーガナイズドセッションもあり,著名なロボット研究者らの発表もありました.2日前にIVRCで展示があった作品に関する口頭発表もありました.

taiyounotou.jpg

 場所は大阪大学の吹田キャンパス.アクセスする途中には万博記念公園(とエキスポランド)があり,モノレールから太陽の塔も見えます.



■ 今年は随所に趣向を凝らした演出が

実行委員のなかに∞プチプチに触発された人間でもいたのか,予稿集がプチプチ包装になっていました.色も3色(赤・緑・青)選べます.ってRGBかー!w

ec2007_puchi2book.jpg
本棚にしまうとプチプチがつぶれる仕様(笑)

ec2007_puchi2name.jpg
そしてネームプレートもなぜかプチプチ仕様.
どんだけフェチなんだ.

予稿集CD-ROMはさすがにプチプチしていませんでしたが,プチプチに予算をとられてしまったのかCD-Rでした(ちょっと悲しい).

ec2007_hane1.jpg

これがメインの講演会場の様子.この写真ではわかりずらいですが,床にはたくさんの羽が敷き詰められています.「片付け大変だろうな」と他人事のように思ってたら最終日にお持ち帰り袋が配られ,見事に掃除の片棒(笑)を担がされました.

ec2007_hane2.jpg
アームレストにしてくださいって言われましたが羽が突き出てチクチクします…

※会場の様子が公式にYouTubeにUpされています.興味のある方はドウゾ.
 http://youtube.com/user/ec2007osaka



■ 注目のセッションは「香り提示」

 今回一番興味深かったのが,香り提示に関するオーガナイズドセッションでした.第一線の匂いセンシング・香り提示技術の研究者,非常に実用的なアイデアを初公開した研究者,そして企業のエンジニアという,匂い技術のプロたちが一堂に会し議論を繰り広げるという非常に面白いセッションでした.

 まず国内の匂いセンシング研究の第一人者である中本高道先生(東京工業大)からイントロダクション的な発表がありました.匂いのセンシングというのは,それぞれ異なる化学物質を検知するセンサを複数使ってその含有率をニューラルネットなどの手法で解析して何の匂いであるかを判別しているそうです.発表のなかで,WBSのトレたまのコーナーで紹介されたときの動画も出てきました.

 香りプロジェクタを開発した柳田康幸先生(名城大)からは最初に匂い提示の難しさの話がありました.光には三原色(RGB)というものがありますが,「匂いには原臭というものがないのでは?」というくらい,匂いは数十種類の化学物質から構成されており,センシングも提示も難しいそうです.香り提示装置の研究は1960年ごろから行われているという話にもちょっとビックリ.

 香りプロジェクタというのは,米村でんじろう先生でおなじみの「空気砲」の原理を使って匂いを飛ばす装置です.今回の発表では,顔に突風(渦輪)があたった感触をなくすアプローチとして,2台の香りプロジェクタを使って顔に当たる前に2個の渦輪を衝突させて破壊する方法,後から速度の速い渦輪を撃ち出して破壊する方法などを提案されていました.

ec2007_smell_prj1.jpg ec2007_smell_prj2.jpg

 北陸先端大のKIMさんからは,ゲルのなかに匂い物質を閉じ込め,ペルチェ素子による温度制御で匂い提示を行うという新しいアイデアの発表がありました.温度を上げるとゲルがゾル状態になり匂いが拡散し,逆に温度を下げるとゲル状態に戻って匂いの拡散が止まるという仕掛けです.装置の小型化(カードサイズくらい)ができ,かつ非常に安価に作れるということで,会場が多いに沸き,完全に「これは実用化だ」ムードになっていました.将来的にDSなどの携帯ゲーム機にも本格的に香り提示機能がつくかもしれません.

 オーガナイザの大島さんからは,香りを特定しにくい画像を見せたときに体験者が選ぶ「イメージに一番近い香り」がどのようになるか実験した結果の報告がありました.この実験は,画像から受けるイメージや連想されるものに合う香りによって画像の臨場感を高めるのが目的で,とある研究では「となりのトトロ」がムスクの香りとイメージが一致すると感じた,という実験結果も報告されているそうです.発表では,香りをイメージしにくいモノとして「ガラス」や「双眼鏡」などを実験対象にされていましたが,結果では個人が持つ体験などから連想される匂いを選ぶ傾向があるように見えました.まだ追究の余地ありですね.

 企業からは,富士重工業(スバル)の松尾さんから車載香り提示装置の開発について発表がありました.「車内では基本的に消臭して,出したいときだけ出したい匂いを提示」というコンセプトで開発されていました.ダッシュボードの上に置けるような小型の香りプロジェクタをすでに試作されているそうです.発表では匂い発射機構の流体シミュレーションの話もでてきて,かなり本格的に開発を行っている様子でした.

 もうひとつ企業から,NTTコミュニケーションズの境野さんからも発表があり,マーケティングの結果,香り提示技術に関する企業ニーズが結構あるという話がありました.近々,東京近辺の街頭で匂い提示に関する実証実験を予定しているそうです.広告としての匂い提示に関する実験で,匂いによる集客効果などを調査するらしいです.現時点ではまだ未発表ですが,これは要チェックですよ!


匂い技術に関しては完全に素人だったので,非常に興味深く聞かせていただきました.
あと1~2年のうちに匂い技術がブレイクするのは間違いなさそうです.



■ ロボットのセッションでKeeponの虜に

 ロボットのセッションで一番面白かったのが,黄色い雪だるまロボット「Keepon(キーポン)」を開発した小嶋秀樹さん(情報通信研究機構)の発表.Keeponは乳幼児を対象にしたぬいぐるみロボットで,見ている人にアイコンタクトをしたり,他の対象を見つめることによって見ている人の共同注意を誘ったりします.構造はシンプルながら,本当に愛くるしい動きをします.もうかわいくて仕方がありません.ちなみにこのロボット,海外の祭典で「世界一遊べるロボット」に選ばれています.

 発表のなかで乳幼児に対するKeeponの反応を見る実験がありました.子供のロボットに対する接し方が発育段階によって顕著な差がある点が興味深かったです.乳児は動くロボットを見ても,ただの物体としてとらえて叩いたりかじったりというリアクションをするのですが,2才くらいになるとKeeponと人形を使って「こんにちは」遊びをするようになるなど違いが見られます.

 このロボットは子供と高齢者には受けるが,大人にはいまひとつという「魔のU字曲線」があるらしく,その溝を埋めるために「いま/ここ感覚の共有」が必要とのこと.その1つの方法として音楽を聞いてリズムをとるという動作(インタラクション)を加えたそうです.このKeeponが楽しそうにリズミカルに踊る様子はYouTubeで公開されています.





ちなみに下の動画に登場する研究者風の男性は,ほかならぬ小嶋秀樹さん本人です.
いやぁ本当にかわいいですね.可愛すぎてどうにかなりそうです.



■ スペシャルセッションは例によってあの人

 もはや恒例となってしまった,ぜんじろう(吉本興業)による「ロボット漫才」が今年もありました.使われているロボットはNECのパペロというロボットです.パペじろうという名前がついてます.講演のなかではM-1やR-1で健闘された様子がビデオで紹介されました.国内では残念な結果になりましたが,海外でやった英語版ロボット漫才は非常に「ウケた」とのこと.

 昨年のECで「空気の正体を調べてきます!」と意気込んだぜんじろうさんでしたが,M-1やR-1に参加して観客の反応を探るうちに「空気はようわからん」と深みにはまってしまった様子.ネタが面白いから笑っているのではなく,単に自分が好きな芸人であるというだけで笑っている客もいるようで,空気(笑い)は観客の興味によって生成されているんじゃないのか?という話もありました.

 今年のECでは英語版のロボット漫才と,初公開の新ネタであるロボット同士の漫才がありました.ネタはそこそこでしたが,ロボットならではの笑いどころはありました.



 東京→大阪と連続で行ってきたので疲れました.しかし,いずれも大変興味深い内容でいい刺激になりました.来年は発表するかはわかりませんが,是非参加しようと思います.というわけで【アート×インタラクティブ×エンタテインメントの旅】シリーズはここまでです.読んでくださいましてありがとうございました.


【アート×インタラクティブ×エンタテインメントの旅 その5】 ICC
■ ICC - NTTインターコミュニケーションセンター
ICC online(公式サイト)

 IVRCだけのために東京に来るのはもったいないので,1泊して2日目(9月30日)はICCに行ってきました.ICCというのは NTT Inter Communication Centerの略で,新宿・初台にあるメディアアートの美術館です.オペラシティという大きな建物のなかに入っています.2年前にも行ってきたレポートをしましたが,あれ以来完全に虜になってしまいました.

以下,特設イベントとオープンスペースを見てきた感想をちらりと.


LIFE - fluid, invisible, inaudible...(坂本龍一+高谷史郎)
会期:2007年9月15日(土)~ 11月4日(日) ←まだやってますよ
作品の詳細についてはこちら

ICC2007_LIFE.jpg
(画像は公式サイトから引用.実際は撮影禁止です.)

オペラ「LIFE」を新たにリコンストラクションして作られたインスタレーション.
音楽家・坂本龍一と映像クリエイター・高谷史郎のコラボレーション.

 暗い部屋のなかに9つの正方形のアクリル水槽が天井から吊るされています.水槽内では8つの超音波霧発生器によって霧が発生し,上からプロジェクタによって映像が投影されます.

sketch_LIFE.jpg

 霧に映像が投影されることにより,オーロラのような映像が浮かび上がります.それがあたかも3次元映像のように見えるので本当に驚きました.これから見に行くひとはいろいろな角度から観察してみてください.あるときは青空に浮かぶ雲と太陽のようにも見えます.霧が雲,プロジェクタの光源が太陽のように見えるのです.

 超音波霧発生器は霧を出すだけでなく,水滴がはねることによって水面に波紋を作り出しています.そして床面に投影された光にも波紋を映し出しています.アンビエントな音楽と融合して神秘的な空間を作っています.

…と説明しましたが,これは実際に見てみないと表現しきれないものがあります.

 本当に凄いメディアアートというものは,原理を頭で理解することはできても,目の前で起きている現象についてにわかには理解することができず,そして言葉では説明しきれない何かがあります.以前,ここで岩井俊雄さんの「時間層Ⅱ」を見たときにも同じことを感じました.

トークイベントのビデオのなかで,坂本龍一さんがしきりに「家に欲しい」「ここに住みたい」とおっしゃっていたのが印象的でした.5~6時間見ていれば入れてある音や映像の全てを見ることができるかもしれない(!)ともおっしゃってました.ちなみに表示される場所や音・映像の組み合わせはランダムらしいです.

王様の箱庭のmasayashiさんが紹介されてたのを見て「あーこれはいかなくちゃな」と思って今回予定に組み込みました.ここでお礼を言わせてもらいます.ありがとうございました.


オープンスペース2007

 「オープン・スペース」という展示イベントは,年間を通じてギャラリーの鑑賞や図書館の利用が無料でできるというものです.全体の印象として感じたのがレベルの高さです.

 日本のVirtualReality研究者でおそらく若手で一番有名な筧康明さんの「Tablescape Plus」と「through the looking glass」,最近TENORI-ONで注目を集めている岩井俊雄さんの「マシュマロスコープ」,デバイスアートで有名なカワクボリョウタさんのインタラクティブ・ゲーム「PLX」,新進気鋭の若手メディアアーティスト平川紀道さんによるネットサーフィンをアートにした「DriftNet」,iTokyo2007でも展示があった武藤努さんの光る起き上がりこぼし「Optical Trajectory 2」,デジスタDVDにも収録されている中居伊織さんの「streetscape」などなど,各所で紹介された近年の有名どころが一挙に集まっています.

1つ1つを紹介すると大変なことになるので詳細は公式サイトの紹介ページで.ごめんなさい.


メディアアートとはいったいどんなものかを知る良い機会です.今年のオープンスペースは本当にクオリティが高いので東京に来る機会があればぜひ立ち寄ってみてください.

IVRC + iTokyoとICC鑑賞をセットにすると「東京2日間アート&インタラクティブの旅」の出来上がりです.よし,来年もこのプランで行こう!


【アート×インタラクティブ×エンタテインメントの旅 その4】 地下展
■ 地下展 UNDERGROUND-空想と科学がもたらす闇の冒険

chikaten.jpg

科学未来館で開催中の企画展です.こちらは有料.
開催期間:2007年9月22日~2008年1月28日(来年までやってます)
地下展特設サイト

 「地下」という単語を聞いて無駄にワクワクしたり,「地下写真集」とか「東京ジオサイト」という単語をパッと思いつく人は是非チェックしてほしいイベントです.地下にまつわるさまざまな資料,映像,インスタレーションが展示されています.東京ジオサイト系の写真や映像が盛りだくさんかなーと思ってたら意外とそうでもなくて,ちょっと期待とのズレがありました.そういう意味では地下潜入イベントに参加しちゃうようなマニアさんにはちょっと物足りないかも.

 地球のコアのサンプルが異常に重かったのと,出口付近にあったインスタレーションが素晴らしくカッコよかったのが印象的でした(回ってるときの回転音とか).


  chika_inst.jpg
  そのインスタレーション.見てて飽きないわー

なんか適当なレポでスミマセン.あまり時間がなくてよく見てないんです.
地下展の詳しいレポについてはこちら↓の方がまとめていらっしゃいますのでご覧あれ.
見学に行ってきた。


<次回予告>
【その5】では,ICCで見てきたことを書こうと思います.EC2007のレポはもうちょっと先です.


【アート×インタラクティブ×エンタテインメントの旅 その3】 デバイスアート展
■ デバイスアート展 - 9月26日~9月30日

 こちらもIVRCやiTokyoと同様に科学未来館で開催されていたイベントです.このイベントは例年の併催イベントではないのですが,IVRC&iTokyoの客層とかぶると見込んだのか,同時期にやっていました.ちなみにこれも無料のイベントでした.

  DA_yuka.jpg

 展示内容はIVRCやiTokyoとどこか似ていますが,こちらは「デバイスのかっこよさ」だとか「ギミックの面白さ」を前面に押し出したアート作品が中心です.明和電機やカワクボリョウタなど,その筋で有名な人の作品が展示されていました.というわけで面白かったやつをチョイス↓


Relative Motion Racing (稲見昌彦)

  DA_RMR.jpg

 光学迷彩で有名な稲見昌彦先生が開発した「映像に指標画像を埋め込んでロボットの位置制御をする技術」を応用したアート作品.ディスプレイに表示された道路の上を,本物のロボットが走行します.ロボットは画面に表示された指標画像を赤外線センサで読み取って,自身がその画像の上にくるように動きます.ロボットがちっちゃくてかわいいのと,楽しそうな音楽が印象的でした.


ノックミュージック・ユニット (土佐信道)

  DA_meiwa_01.jpg

  DA_meiwa_02.jpg

 「これってなんか明和電機っぽいな」とか思って製作者の名前みたら案の定(笑) 電磁石駆動であらゆるものをノック!ノック!というナンセンスなデバイスです(ほめ言葉).しかしこうやって見せられると「デバイスアート」って感じがしますね.見せ方がうまい.


ロボットタイル3D (岩田洋夫)

  DA_robot_tile.jpg

 バーチャルリアリティの世界では,バーチャル空間における「足」での移動はひとつの研究課題となっていて,ルームランナーを使ったり,車輪の付いた靴を履いたりって方法が提案されているんですが,この「動く床」もそういったアイデアのひとつです.このシステムでは歩く方向に床ができて無限に歩き続けることができます.なんと床の昇降機能までついていて階段を上っているような感覚も提示できます.

  DA_robottile_yuka.jpg
  これが床モード.ロボット頑張れ頑張れ!

  DA_robottile_kaidan.jpg
  そしてこれが階段モード.
  「おおぉおぉお~~!?」と見ているひとから一斉に歓声が上がりました.

 実際はロボットがついてくるのがちょっと遅いのでサクサク歩くことは難しいです.「動画を後で早送りすればそれっぽく見えますよ」って言われました(笑) 80kgぐらいの重さまで載せられるそうです.今回体験したなかでいちばん感動しました.体験できて本当に良かった.


3D Dsiplay Cube (ジェームス・クラー)

  DA_LED_CUBE.jpg

 「俺もおんなじこと考えてたんだよ!」っていうひとが結構いそうな作品.1000個の白色LEDを3次元のマトリックス状に並べて作られた3次元ディスプレイです.コンピュータで光らせる位置を制御することにより,3DCG(線画レベルですが)を表示できます.光っていないときもオブジェとしての美しさがありますね.実際に作ろうとなると,配線が恐ろしく大変そう.


これで科学未来館でのイベントは終わり…と見せかけて実はもうひとつイベントを見てきました.
これはその4で.


【アート×インタラクティブ×エンタテインメントの旅 その2】 iTokyo2007
■ iTokyo(インタラクティブ東京) - 9月22日~23日

 毎年恒例のIVRC併催イベントです.こちらでは昨年のIVRCの優秀作品やSIGGRAPHの凱旋作品,大学・研究機関で研究されているインタラクティブ技術の展示が行われます.例によってIVRC会場と隣接しているため,どちらがIVRCなのかiTokyoなのかわからなくなります(笑)

作品一覧などはこちらをご覧ください.ここでは特に面白かったやつをチョイスして紹介します.


Optical Trajectory 2

iTokyo_okiagari.jpg

 ひときわ子供の関心を誘っていたのがこの作品.見たままを言ってしまうならば「光る起き上がりこぼし」.中に角度センサが入っていて,本体の傾きに応じて色や明るさが変化します.本体の動きとHSB色相環がリンクしていて,傾きの角度が明度,傾いている方向が彩度に対応しているんだとか.また,本体から放たれた光によって壁の色が変化する様子も見どころです.製作者の方いわく「色のアルゴリズムを研究しているんです」と.この作品はICCのオープンスペースでも展示されています.ちなみに卓上サイズのものを製品化する予定があるらしいですよ.欲しい!


多点入力デバイスを用いたアニメーション作成システム

iTokyo_multi_input.jpg

 複数の指で多点入力ができるテーブル型ディスプレイ.両手で複数の指を使ってカエルやらヘビやらを引き伸ばして遊べます.大人から子供まで大人気でした.裏面からカメラで撮影して指位置を検出してました.アニメーション作成システムのほうがミソで,製作者いわく「点が多いほど計算時間がかかると思われるかもしれませんが,実は点が多いほど自由度の拘束がかかるので計算が速くなるんですよ!」という話.なるほど.


TORSO: Completion of Egocentric Telegnosis System

iTokyo_head_robot.jpg

 ユーザが頭を好き勝手いろんな方向に動かすと,それに同期してロボットヘッドが動きます.ロボットヘッドにはカメラが取り付けられており,ユーザはHMDを通してその映像を見ることができます.実際に体験したのですが,遅れがほとんどなく,本当にその場所(ロボットのいる位置)で観察しているような感覚になりました.他のお客さんがヘッドロボットに向かってボールを投げつけて,それを避けるということをやったのですが,意外にロボットの反応速度が速くてビックリ.動きも非常に滑らかです.テレイグジスタンスの研究もここまで来たか!


このほかにも「目が動いたときだけ見える情報提示装置」とか「指先に質量・慣性を提示するデバイス」など,実際に行ってみて体験しないとわからないものばかりでした.面白すぎてニヤニヤしっぱなしですよもう.


【アート×インタラクティブ×エンタテインメントの旅 その1】 IVRC2007 東京予選
お待たせしました.
9月22~10月3日の間に見てきたイベントの報告をしたいと思います.
まずはIVRCの感想から.


■ IVRC(国際学生対抗バーチャルリアリティ展)東京予選 - 9月22日~23日

公式サイトで会場の様子が動画で公開されているので絵的な話はそちらをご覧いただくとして,ここでは全体的な印象とか感想を書きたいと思います.


かげかみさま:かげかみさまのおかげ 奈良先端科学技術大学院大学

 投票したのは奈良先端大の「かげかみさま」です.物体の影をつまんでダクトにポトンと落とすと,その実体がCGとなって現れるというものです.ドーナツの影かな?と思ってると実は浮き輪でした!なんてことが起こるわけです.「影の形から想像される物体と必ずしも一致しない」という点に目をつけたのが面白かったので投票しました(あと,後輩とか知り合いとか何かと縁がある研究室なので応援の意味もこめて).1位にはなりませんでしたが,未来観客賞を受賞されてました.おめでとう.


HOP AMP:ライトフライヤー 筑波大学

 投票に悩んだのがこれです.トランポリンに乗ってジャンプすると,空高く飛んだような映像が足元に映し出される作品です.体験して得られる感覚が非常にシンプルで,清々しくとても良いです.だって飛んだら「ひゃー」ですよ.飛んでいる感覚と映像感覚が奇妙なほどきれいにリンクして,本当に空高く飛んでいる感じがします.むしろ怖いくらいに.Matrixのネオは飛んでるときこういう感覚なのかも.ちなみに東京予選の結果は2位.


良い作品とはなんだろう?

 今年の全体的な印象としては,完成度の点で中途半端感が否めませんでした.IVRCにおいて受賞する作品というのは,ツッコミどころがないくらいにいろいろなアイデアが詰め込まれて他の追随を許さない作品か,明確なコンセプトの下にシンプルな方法論によってシンプルな感覚体験ができる作品か,あとは明和電機社長賞狙いで完全にネタに走る作品か,のいずれかだと思うんですよ.「思いつきをそのまま実装した」感じのが多くて,どこか物足りなさを感じました.逆に言えば,もう一味あればより面白くなるものばかりだったと思います.

IVRC作品のいくつかは,2日後のEC2007で口頭発表もあったのですが,そのなかのとある発表において次のような質問がありました.

「事前に説明しなくても(製作者が意図した)現象を理解させることができたんですか?」
「事前に説明したから『○○となったように感じた』という感想が出たのでは?」


この質問は作品の印象評価をする上で気をつけるべき点を示唆していますが,それと同時に,インタラクティブ作品とは余計な説明をせずに,まず触ってもらって「お~なるほど~」と説明不要の感覚体験が得られるのがベストであることも示唆しているように思います.


というわけでIVRCの感想はここまでです.


エンタテインメントコンピューティング2007の様子がYouTubeにUpされてるよ!
EC2007から帰ってきました.
詳しいレポは後ほど書きますが,大会運営側で撮影した動画が
YouTubeにUPされていますので興味のあるひとはドウゾ!

http://youtube.com/user/ec2007osaka

とりあえず疲れたのでもう寝ます.


アート&インタラクティブな東京2日間の旅 (ダイジェスト)
東京2日間の旅!

9月22日(土)
・IVRC東京予選+iTokyo見てきたよ!
 ・ついでにデバイスアート展見てきたよ!
 ・ついでに地下展見てきたよ!
・ホテルに帰ってきたらちょうど時間だったからNHKのVR特集見たよ!

9月23日(日)
・ICC見てきたよ!
 ・坂本龍一+高谷史郎のコラボ作品見てきたよ!
・秋葉原で遊んできたよ!
 ・毎年恒例だからじゃんがらラーメン食べてきたよ!
 ・最近巷で流行りの某DTMソフト買ってきたよ!

で,さっき帰ってきたよ!(23:30)
※ちなみにIVRC東京予選の結果がどうなったか知りません

でも明日から学会(EC2007)だよ!

だからレポはちょっと待っててね!

いまパワポ直してるところだから!(笑)


というわけで今日はダイジェストだけです.
あとでEC2007のレポも一緒にしたいと思います.




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