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Author:はしもと
ユーザインタフェース系のお仕事をしてます.関心領域は画像処理,拡張現実感,ヒューマンコンピュータインタラクション,エンタテインメントコンピューティングあたり.モノ書きもやってます.

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工学ナビの中の人 はしもとのブログです. いろんなコトを研究的,工学的な視点で見つめます.
大学における研究のゴールとは
国際学会の論文の締め切りが迫っている.
学会発表は好きだけど,論文はあまり好きになれない.
しかし論文を書くことは避けて通れない.


研究という活動を行う場合,企業と大学では価値感が異なる.
企業では「売り物になるのか?」が優先されるのに対し,
大学では「論文になるのか?」が優先される.(もちろん例外はある)

こんなことがあった.

ある日,教授に
「・・・例えばこの場合はこうなって無理です.また,この場合もです.
 というわけでこの手法は根本的に問題をはらんでいます.
 限定されたシチュエーションでないと実現できません.
 現実問題として,実装に無理があります.


という感じの報告をしたら

「君はできない理由ばっかり述べてるんだよ.
 そりゃ全ての場合に対応できたらすごいけど,
 これはこれで論文としてまとめないとダメだよ.

と,たしなめられた.反省.

大学の研究では,実装(製品化)が現実的かどうかはあまり重要ではない.
コストがいくらかかろうが知ったことではない.
ある種の限定条件下でも,議論している本質的な部分が成り立てばそれで良い.
条件付きで理論を組み立てることは論文を書く上で常套手段だ.
つまるところ,「実装が現実的か」よりも「論文になるか」である.
他の人が考えていないことを論文という形で世に出すことに意味がある.

大学における研究活動のゴールは論文としてまとめるところにあるのだ.

大学院に進むと論文を書くのは修論だけではないので,僕のように理論より実装のほうが好きな人は覚悟が必要です.しかし 学会用の論文の集合体=修論 と考えるといささか気が楽です.


この記事に対するコメント

どもども、現役博士課程のlastlineです。研究職につくのなら論文はたくさん書いた方が良いですよ。研究実績は論文で評価するしかないですからね。学会用ということはプロシーディングでしょうか、その場合は査読が無いから微妙ですけどねぇ。
教授と言っても様々ですね。ウチは論文よりも学会が多いです。論文も、短いレビューを書くならフルペーパーを書いた方が良いと言う体質なんで全然論文がでないですねぇ。それはそれで困るんですけど(笑)
【2005/11/13 20:59】 URL | lastline #pYrWfDco [ 編集]


>lastlineさん
僕らの研究室では(修士以下は)論文といったら学会発表のプロシーディングのことになります.うちは学会発表がメインです.フルペーパーで査読付きの学会には一度だけ投稿したことがありますが,開催地がハワイだったので人気殺到の影響もあり落ちました(つД`).  査読者のコメントもいまいちこちらの意図が伝わってないような感じだったので,内容だけじゃなくて「意図を伝えようとする書き方のスタンス」も大事だと思いました.ちなみにジャーナル用の論文はまだです.これは近いうちに・・・
【2005/11/14 12:43】 URL | なおき #F54KmX5Y [ 編集]




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