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Author:はしもと
ユーザインタフェース系のお仕事をしてます.関心領域は画像処理,拡張現実感,ヒューマンコンピュータインタラクション,エンタテインメントコンピューティングあたり.モノ書きもやってます.

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工学ナビの中の人 はしもとのブログです. いろんなコトを研究的,工学的な視点で見つめます.
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IVRC2008 & iTokyo2008 に行ってきました
国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)と併催イベントであるインタラクティブ東京(iTokyo)を
見に行ってきたので感想をテキトーに書きたいと思います.iTokyoも含めて今回はクオリティ,量ともに
レベルが高すぎて全部紹介しきれません(笑)

※IVRCの様子は公式サイトに動画があります.東京予選の作品一覧はこちら
※なお,ここで載せた写真はすべて出展者に許可をもらったものです.転載禁止でお願いします.


●アソブレラ (チーム:アトム/大阪大学)

IVRC08_kasa.jpg

傘をさしたときに柄から伝わる雨の振動を再現するというもの.
電磁石による振動機構により,ぽつぽつの小雨からバケツをひっくりかえしたような大雨,
さらには落ちてきた蛇まで,さまざまな振動を再現します.

振動の信号パラメータはどうやって決めたの?(計測したの?) っていう疑問がすぐに沸いてきますが,
その部分がなんとも秀逸です.振動機構の部分はスピーカとマイクのような関係になっていて,
アクチュエータであり,センサでもあるのです.すなわち,振動させたときに発生した電気信号を
記録して,それを逆に流すと同じように振動する,というわけです.

傘同士を繋げば,リアルタイムで別な場所での振動を相手にそのまま伝えることができます.

入力が出力が表裏一体になっていて,センシングしたものをそのまま返すというシンプルなアプローチは
工学の視点からも高く評価できると思います.頭でっかちな発想だとすぐに間にコンピュータ(ソフトウェア)を
挟んでしまいがちですね.

ちなみに審査員の審査結果はハンズオン部門・堂々の第1位.


●Tearable - 手でやぶる (チーム:MTT/大阪大学)

IVRC08_yaburu.jpg

無限プチプチならぬ,無限ビリビリ? ひたすら「やぶる」という行為を体験できる作品です.
段ボールや雑誌(ニュートン),果てはお札などいろいろなものをやぶったときの感触を提示します.

「段ボール」の感触がやたらとリアルだったので,「これは意図してやったんですか?」と聞くと,
実はそうではなくて,ギアの溝の凸凹がうまいこと作用して波状の段ボールを切り裂いてる感触が
発生しているとのこと.残念ながら,ほかの感触はそこまでリアルじゃなかったです.
いっそのこと「∞段ボールビリビリ」にしちゃったほうがいいかもしれない(→スネークは涙目).

予想通り,この作品は「明和電機社長賞」を受賞しました.
土佐信道さん曰く, 「Tearableを"手でやぶる"と強引に読ませる大阪ノリと,手で破るという行為そのものが
マシンを壊しているというナンセンスマシン具合が面白かったです」とのこと.

ちなみに明和電機賞を受賞すると「明和電機の忘年会への参加権」をもらえるそうです.
(一昨年の受賞チームは土佐社長とカラオケにいったらしい)


●La fleche de l'odeur (チーム:TOM-KIT's/金沢高専)

IVRC08_iki_game.jpg

IVRC08_iki_image.jpg

「口臭で敵を倒せ!」というコンセプトのゲーム.円筒状のデバイスに息を吹きかけると,
臭いと風の強さがセンシングされ,画面の敵に向かって弾(チーズやにんにく)が発射されます.

口臭を強くするためにお菓子がいろいろ置かれてました.
ボスは逆に口臭を弱くしないと倒せない,という設定になっており,口臭を押さえるために
水を飲んだりして応戦します.まさかIVRCでお菓子を食べさせられるとは思いませんでした.

IVRC08_iki_sensor.jpg
これがセンサ.手前のが臭いセンサで,奥のが風力センサ.じゃなくって臭いセンシングの
換気用のファンだそうです.風力センサは死角にあるみたい.

高専ではロボコンを卒研にするところも少なくないようですが,同様に彼らもこれが卒研とのこと.
クオリティが物凄く高いです.もう一瞬見ただけで上位入賞は確実だと思いました.
安定性やゲーム画面の完成度が高く,ビジュアル面も良いです.

案の定,インスタレーション部門1位を受賞.
そして誰も(発表者含む)タイトルを読めないという前代未聞のオチ.


●人間椅子 (チーム:変隊/東京大学)

タイトルどおり,江戸川乱歩の「人間椅子」から,椅子の中の人を体験するという
インモラルなテーマを扱った作品.チーム名も素敵です(笑).

椅子に座って,ひざの上に器具を取り付けます.すると,ワイヤ制御でひざの上が
圧迫されて,もう片方の椅子に座った人の重みとぬくもりが伝わってきます.
ぬくもりは器具の中に搭載されたヒーターで提示.

はたから見ると拷問器具みたいに見えるあたりも,ある意味インモラルです.
元ネタ的には「上にのられて気持ちいい(もしくはハァハァ)」という感覚提示ってことになるんでしょうけど,
システムの造り的には「見えない何かにのられて気持ち悪い(?)」という感じでした.
第三者視点用に,上に乗られている様子をAR提示すると面白いかも,と思いました.

去年の「虫How?」といい,「気持ち悪いインタフェース」がトレンドなのかもしれません.
ちなみにこの作品はインスタレーション部門4位でした(4位は非常に接戦だったらしい).


●IVRC東京予選まとめの感想

去年も似たようなことを書きましたが,良いIVRC作品というのは以下のようなポイントが
あるように思います.

・コンセプトがシンプル
・実装がシンプル(理にかなっていて,ある種の美しさがある)
・誰でも楽しめる

上位作品ほどこれらの条件に当てはまると思います.
実装がシンプルなものは,壊れにくく,たくさんの来場者の使用に耐えうる仕様になっていることが多いです.
実装といえば,今年はWiiリモコンをセンサとして使っているところがとても多かったです(笑)

IVRC08_turara.jpg

ちょ,Wiiリモコンですよ!奥さん!
(写真は glaçon (グラソン) という作品)

では最後に明和電機・土佐信道さんの素敵コメントを紹介します.

全体のレベルが上がっているのが凄いなと思いました.毎年かならずガムテープで仕上げるという
『ガムテープ・テクノロジー』を使う方が多いんですが,今年はぐっと減っていてビックリしました.
あとビックリしたのは,エントリされているのに当日来なかったという人がおりまして,よく考えれば,
"そこにいるはずなのに,あるはずなのにない"という,まさに"バーチャル・リアリティ"!


まさに捨て身です.



一方,インタラクティブ東京のほうには,あの風覚ディスプレイが!
(他にも面白いのがたくさんあったんですが,書くと長くなるので他は割愛します...)

●Wind Stage

iTokyo08_kaze_souchi.jpg

昨年,インタラクションという学会で大変興味深い(そして楽しい)ご発表をされた研究です.

ドーム状にブロア(風を送るファン)が配置されていて,360度方向から来る風を感じることができます.
また,入力側もドーム状に風力センサが配置されています.センサに風を送ると,同じ方向から風が
ふわーっと来る,という仕組みです(奥のドームが提示装置で,手前のボール状のがセンサ).

実物を体験できるのがこのイベントの醍醐味,というわけで体験させていただきましたが,
率直な感想は「気持ちいい!」.まさに風の谷の俺.空を飛んだり穴に落ちたりしてるときの
風提示として,ゲーセンの体験型アトラクションに向いてますね.コナミあたりが興味持ってそう.

開発者の小坂さんからは,研究室の電力容量を超えてしまったとか,天井に入りきらないとか,
40個を超えるインタフェースを繋ぐのが大変だったとか,直前でボードが壊れた(!)などの裏話を
うかがいました(笑) どうもありがとうございました.

全部紹介しきれなくて非常に残念ですが,このへんで.


拡張現実感システムを使って実世界でスターを集める「電脳スターラリー」
先日の勉強会で実世界はてなスターのお話をしてくださった佐藤さんから
明日(8/30~),面白いイベントを開催しますよという情報をいただきました.
その名も「電脳スターラリー」.

世界初!電脳メガネ de 24時間自転車旅行!
http://d.hatena.ne.jp/gaziro2000/20080819

電脳スターラリー 公式サイト
http://star.yuiseki.net/

ジオクリを使って実世界の緯度経度上にみんなで「スター」を登録して,それを電脳メガネを
つけた人が自転車に乗って24時間回収してまわるというなんとも面白そうなイベントです.
スターを拾って一定時間は無敵ですのでプレイヤーに近づいてはいけません.

WEBからリアルタイムで閲覧できる仕組みになっている模様.
8/30朝の時点で観戦をオープン予定だそうです.

注目のポイントはこちら↓


◆特徴3!(Hacker's Cafeメンバー id:ksasao)
  その際に、ARビュワー(つまり電脳メガネ)をかけて走ります。
  実世界の中に、みんなが置いてくれた☆が見えるという事です。

◆特徴4!(Hacker's Cafeメンバー id:yuiseki)
  ☆を取得すると、ボクのTwitterから。
  @twitterID さんの置いた 神奈川県藤沢市湘南台 湘南の星 ゲットしました!
  と自動的に発言します。

◆特徴5!(Hacker's Cafeメンバー id:akio0911)
  ボクの緯度経度、頭の方角をリアルタイムに伝え、
  皆さんが見ている、GoogleStreetViewで再現します。
  つまり、ボクの走っている風景をバーチャル体験できます。(ホントカ?)


いまの技術でできることを積極的に実践していく精神には感服です.
特にGoogleStreetViewはこういう使い方を待っていた(というかやりたかった).

いずれもっと回線が太くなれば,ステレオ視とかステレオ音をリアルタイム配信して
より没入感のあるものが楽しめるようになるんでしょうね.自宅でHMDかぶって
テレプレゼンス的なものが.


VR学会の特別セッションに電脳コイルの磯光雄監督が来るよ!
9月に奈良先端大で開催予定のVR学会でなにやら面白い企画が予定されてますよ.
(そういえば,誰かさんも発表予定でしたね)

日本バーチャルリアリティ学会第13回大会 イベント情報
http://www.vrsj2008.org/pub/SpecialSession.php


「アニメ『電脳コイル』が描くリアルとバーチャルの接点」(仮題)
コーディネータ:田村 秀行(立命館大学)
特別ゲスト:磯  光雄(原作・脚本・監督)
コイリスト:稲見 昌彦(慶応大学)
コイリスト:蔵田 武志(産業技術総合研究所)
コイリスト:酒田 信親(大阪大学)
「メガネをかけてログインすると,現実世界に重なって電脳物質が見える…」 そんな近未来の複合現実世界を描いた人気アニメ『電脳コイル』を取り上げ,原作者である礒光雄氏と,電脳コイル探偵局の面々(コイリストたち)が語り合う特別企画セッションです.若手『電脳コイル』フリーク達が選んだ代表シーンを分析し,そこからVR/MR研究が目指すべき挑戦課題を探ります. 

※一応,学会の特別セッションなので,学会の参加登録が必要になると思います.


特別ゲストに磯監督! マジか! とんでもないゲストを用意しましたねこりゃ.かつてMRシステム研究所を率い,現在もMR研究の最前線にいらっしゃる田村先生をコーディネータに,光学迷彩などのユニークな研究でおなじみの稲見先生や,この分野でこの人を知らない人はモグリというくらい有名なスーパー研究者・産総研の蔵田さんらを交えたスペシャルトーク! これは見逃せません.


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)  <おっとそれ以上は・・・
. |     (__人__)____
  |     ` ⌒/ ─' 'ー\    個人的には加藤先生も交えて
.  |       /( ○)  (○)\   最近のARブームの話をしてくださると
.  ヽ     /  ⌒(n_人__)⌒ \  本の売りあg・・・
   ヽ   |、    (  ヨ    |
   /    `ー─-  厂   /
   |   、 _   __,,/     \




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